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PROFILE

苫米地 花菜 (Tomabechi Hanna)

仙台高等専門学校 名取キャンパスに在学し、元学生会長でバリバリ活動されていた苫米地さんにお話を伺った。

学生会

ーー高専に入ったきっかけはなんですか?

 前から建築や都市計画の研究がしたかったんです。親の影響で、小学校のころから建築や都市計画関連の話を刷り込まれていたからかもしれません。また、祖母が家を建てたときに、ハウスメーカーで働く人の対応が良かったこともあり、建築・都市計画などにさらなる興味を持ち、高専に入ろうと考えました。

ーー部活はやっていましたか?

 部活は学生会執行部でした。吹奏楽部にも所属していたのですが、執行部のほうで、1年の後期から副会長という役職を務めさせていただくことになり、学生会1本に絞り力を入れたいと思い、吹奏楽部はやめました。また、会長になってからは、公平性の問題から部活動に所属することはできませんでした。なぜ所属できないのかというと、執行部では部活動の予算を決定するため、部活動に所属していると予算の決定時に公平性が保てないからです。

ーー学生会執行部に入ってみてどうでした?

 非常に楽しかったですね。学生ではなかなか経験できない会計書類などの処理を実際に行うことができたり、部活の代表との交渉やクレーム処理をしたりと、高専中の人とふれあう中で人脈が広がったのが本当に良かったと思います。学生会に入っていると他学科の先生とお話しできる機会も増えました。

ーー人脈が広がってよかったことってなんですか?

 何かをやりたいと思ったときに、いろいろと声をかけることができるところでしょうか。友達が増えると何かを相談するときにすぐメールを送れるし、仲がいい先生も増えたからすぐに相談もできます。また、高学年になった時には、さまざまな先生に進路相談できるようになったことでしょうか。あとは、進学するときの勉強として物理や電気の分野が苦手だったため、電気科の先生に聞きに行ったりしていました。

ーー今年の高専祭はどうだったんですか?

 台風の影響で、準備日と1日目の前半が雨だったんですよ。仙台高専(名取)は山の上にあるので、来場者は例年2000人ほどと少な目なのですが、今年は台風や悪天候の影響でもっと少なくなるのでは、と心配していました。しかし、雨天にも関わらず初日の朝から足をお運びいただいたお客さんもおられ、大変うれしかったです。

ーー仙台の高専祭の目玉企画ってなんですか?

 ビンゴ大会や、ABEProjectというダンスチームがAKBやKARAなどのダンスを踊ったりする企画ですね。ABEProjectは長い間続いていて、企画をやりはじめた当初は女子高専生に混じり、男子高専生もスカートを履いて踊っていましたよ。

ABEProject

ABEProject2

ABEProjectの様子

ーー高専祭の運営ってすごく忙しそうですよね。

 忙しいですよ。忙しいほど楽しいと思っています。

ーーなるほど(笑) 実際どれほど忙しいんでしょう?

 校内での規約違反の対処やお客さんの道案内、車輌誘導などで忙しく、基本的にずっと走り回っています。学祭の期間中は、ご飯を食べられないくらい忙しいですね。高専祭では出店が立ち並ぶのですが、それらを全然楽しめないです。先輩が出店の大判焼きなどをおごろうかとおっしゃってくれるですが、一番もらって嬉しい物はウィダーインゼリーなどの高カロリーな物ですね(笑)

ーー学生会を運営して行く上で運営の極意みたいなものってあります?

 「アメとムチ」じゃないでしょうか(笑)   夜遅くまで頑張っていた人には、ジュースをおごったり、一方でやる事をやらない人にはめちゃくちゃ怒ったり。何事にもメリハリは大事だと思います。また、学生会長の時には同級生が部活動の部長になっているため、いろいろと動きやすく運営がやりやすかったですね。でも、学生会時代で行ったことを振り返ると、あれもできたし、これもできたなっていう後悔が多いですね。例えば、授業で経営工学を勉強したのですが、これを早めに勉強しておけば学生会を上手く運営できたなと思う事もあります。

ーーその他、高専で楽しかったことってなんですか?

 研究ですね。都市計画の研究の一環として行政と住民との合意形成を行っています。都市計画に関して住民と行政の合意を形成するために、実際に地域でワークショップを開いて意見交換を行います。研究を通して人と向き合えるのがとても楽しいです。

ーーでもそれって住民からのクレーム処理と一緒なんじゃないですか?

 確かにそうですね。研究指導担当の先生は、今では行きづらくなってしまった地区もあるとおっしゃっていました。「あの商店街は気まずい」と。しかし、先生は「すごく好かれている地区もたくさんある」ともおっしゃっていました。好き嫌いが現れるのって本気で人と向き合えている証拠だと思います。

進学

ーー高専卒業後はどうされますか?

 首都大学東京に進学します。首都大学東京には建築都市コースがあって、私の興味のある都市計画や街づくりに関するカリキュラムを扱っているんですよ。大抵の大学の建築学科は、都市計画の研究をしている教授・助教の方が1~3人ほどしかいらっしゃらないのです。研究室の数でいうと、一つぐらいですね。首都大学東京では、都市系の勉強を学ぶ事に特化しているので、そこに進学する事に決めました。首都大学東京でいろんなことを学びたいです。でも、卒業後まで東京にいるつもりは無いですね。修士号を取得した後は、コンサルタントや行政と関わりながら都市計画の仕事をしたいと考えています。

ーー地元で就職したいということですか?

 地元でなくても、自分がやりたいことと相手が必要としていることがマッチングした仕事ができる場所であれば、特にどこでも構いません。たとえそれが海外でも。

高専女子

ーー高専女子という立場でいろいろ苦労もあると思います。実際のところどうだったんですか?

 私はよかったと思っていますよ。私はもともと変わり者でキャラが濃く、我ながら気も強いと思っています。勝手にリーダーシップなんかも取っちゃいますしね。なので、もしも共学の高校へ入学していたら、変わり者すぎてドロップアウトしてしまうんじゃないかって思いますね(笑) 高専だからここまで楽しくやれたのかなと、今になっては感じますね。

ーーなるほど。高専女子からみた、一般的な高専男子はどう思います?

 高専男子はいろいろな人がいますよね。眼鏡+チェックシャツみたいな「ザ・高専男子」から、大学生みたいにオシャレな雰囲気の高専男子もいますよね。そんな高専男子も同じ環境で同じ専門の分野を学んでいるので、女の子がパソコンに強かったり、機械に詳しかったりしていても偏見がないと思います。自分の趣味を出せる場、女性を偏見なく見てくれる、これが高専の良さであり高専男子の良さなのかもしれません。

ーー偏見なく女性を見るのは確かにそうですね。逆に、個人的にはパソコンができる女性はかわいいと思ってます。

 そうですね。高専女子自体、女捨ててる感じもありますけど(笑) そんな高専女子を高専男子は「高専女子ないわー」と言ってますよね。もちろん、高専女子も高専男子を「高専男子ないわー」といいますが。

最後に

ーー高専生への一言をお願いします。

 自分の思った道をゆけ、周りに左右されるな、と言いたいです。やりたいことを考えてみて、それが自分のやりたいことなのか、それが周りに流されているだけなのかを判断するべきだと思います。自分の進みたい道は、よく考えないと見つからないと思うんですよ。がむしゃらにやって見つけて、がむしゃらの中でもだめなところを改善していけばいいと思います。

ーー周りを見て、進むべき道を示唆してきた、そんな学生会長だからこそ言えることなんでしょうね。インタビューありがとうございました。

インタビュアー紹介

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田口 拓明

苫米地さんは自分の行く先がすごく見渡せている人だと話す中で感じました。それも学生会長という立場で周りに多くの人がいる中で、学生会の進むべき道を考え続けたからこそ、将来の事が見渡せるのではないかな思いました。自分も周りに流されず、自分で考えて意思決定を行い続けたいです。インタビューありがとうございました。


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