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PROFILE

佐藤 美月

仙台高等専門学校情報デザイン学科卒。
卒業後は1PAC.INCにおいてDesignerとして活躍している美月さん。
高専女子がきらきら輝けるためには、高専での生活、そして高専への思いをお聞きしました。

きらきら高専女子への入り口

ーー僕と美月さんは5年間同じ学科で過ごしたのですが、美月さんはそもそも何故高専に入ろうと思ったのですか?

 もともと高専という教育機関は知りませんでした。たまたま自分の家のすぐ近くに住んでいる方が高専の方で、親同士が仲が良かったというのもあり、その方から高専を教えてもらいました。

 中学校で高校の為に受験勉強をして、そして大学に入る為にまた勉強してというのがなんのために勉強をしたいのかが分からないと思い、役立つことを学べて大学より早めに就職できる高専の方がいいと思いました。元々就職するとか生きていく上で学歴は絶対だと思っていなかったので大学に行くことは考えていませんでした。

ーー学びたいことがしっかりと決まっていればそれをしっかりと学べる場所の方がいいですよね。

ーー美月さんは何を勉強したいと思い、情報デザイン学科に入ったのですか?

 Webデザインに興味があったので、Webを作る為に必要なスキルを学びたいと思っていました。仙台高専の情報デザイン学科ならプログラムもデザインも両方勉強できることを知ったので、ここに入りたいと思いました。

 入学する前は、高専って男子が多いんだろうなと思っていたのですが、意外と女子が多くてびっくりしました。でも、自分の周りの女子はきゃぴきゃぴせず、固すぎず、落ち着いているようなイメージを持ちました。びっくりしました。

 今になって他の女子大生と話すと、少し違和感を感じたりします。私には高専の女子が合っていたんだと思います。何故なんですかね…多分「距離感」が良かったのかなと思います。干渉しすぎないし、ほっとくってわけじゃないし、絶妙な距離感だからこそ一緒にいて楽だし、楽しかったのかなと思います。

ーーそうですよね。他の高専に比べ、女子も多いと思うのですが、落ち着いているように自分も思いました。男子と女子がすごい仲の良かったイメージです!

「寮+友達=家族」

ーー「距離感」が良かったとの話がありましたが、寮生活においてもとても距離感は大事だと思います。今振り返ってみて寮での5年間はどうでしたか?

 正直しんどい時はたくさんありました。ですが自分にとってとても大きいものです。現在仕事をしていて、「社会性があるね」と言っていただける時があったのですが、寮のおかげだと思っています。
寮の運用とか、イベントとかを学生主体で作っていける環境はとてもよかったのかなと思います。
先生に手を貸していただきたい時もあれば、それによってうまくいかないこともあり、バランスが難しかったです。
でも学生主体でやっていくことに意味があると思うし、「自分たちで創り上げる」ことができたのは本当によかった。団体生活とかは大人になったらできませんもんねw

 入寮時は指導がすごい厳しくて、本当に帰りたいと思っていました。
毎日怒られるし、びくびくしていました。でも今考えてみるとしんどい部分をカバーできるぐらいの楽しみがあるし、今もふと寮に戻りたいなと感じます。学生時代に戻りたいって思うことより、寮に戻りたいと思った回数の方が多いと思います。

 寮生を5年間経験するとほぼ家族みたいなものですよね。
話さなくてもしんどくないし、楽しむ時は楽しめるし。
学校の友達ともですけど、特に寮生の友達との距離感は本当に良かったと思います。
432141_182480475197742_1891903096_n寮祭での一枚

ーー自分も寮に戻りたくなってきました…毎日が修学旅行だと思って入寮して、指導にぶち当たった時は絶望しましたけどねw今考えるといい思い出です。先輩が「1年の時が一番楽しいよ」と言っていた意味が少しだけ今なら分かる気がします。

高校<高専?

ーー多くの中学生が高校を選ぶと思うんですが、高専を選んだ美月さんにとって高専の良さってなんだと思いますか?

 やっぱり寮ですね!!w 本当に先生とか友達には恵まれたと思っています。

 あとは先生ですかね。高専って教員免許を持っていない先生が多いですよね。最初は教え方が専門的で難しく、戸惑った時もあったけど、逆に専門知識が多い人たちがいる環境で勉強できたのは良かったと思います。もちろんついていくのは大変でした。でもやり遂げた後にとても力になると思います。すごい先生達、立派な研究をしている先生達がたくさんいるのに、それを知らない高専生の状態はとてももったいないと感じました。教えてもらうだけで満足してしまっているのが少し残念な気がします。すごい先生達と距離が近く、いつでも相談にのってもらったり、聞きにいけたりする環境って他にはないですからね! この時間は大事にした方が絶対にいいと思います。 高専の先生は自分たちが知らないところでとても丁寧に、しっかりと自分たちをみてくれていると思います。

ーー そうですよね。やっぱり5年もいると感謝の気持ちとかがすこし薄れちゃうのかなと思います。寂しいですね。自分も考えられなかった学生の一人でした。

 在学時も感謝はとてもしていましたが、今改めて卒業して離れてみると、その時には気づけなかった多くの良いところや、他の色んな面も客観的に見えてきました。やっぱり少し離れてみるということも大事なのかもしれませんね。

これからの道

ーー美月さんは就職活動時に、インターンをして、そのまま入社するという少し違った形で就職した訳ですが、何故そのような流れになったのですか?

 学校の求人にはプログラミングの仕事が多く、自分がやりたいデザイン系の求人がありませんでした。 「情報デザイン学科」という名前の通り、デザインも勉強している学科なのに、デザイン系統の求人がないことはとても衝撃的でした。

でも、そこで妥協だけはしたくありませんでした。

 就活中に、とあるきっかけで今の会社の社長と会って話す機会があり、一度会社を訪問して色々会話した後に、インターンをさせてもらえることになったんです。インターンしたから内定!というわけではありませんでした。ですがデザインの会社でインターンすることは滅多にできないし、絶対に行った方が力になると思い、先生達に交渉し、参加させていただくことになりました。そんな流れがあって就職しました。

ーーそういった流れで入社されたのですね。少し他の方とは違う方法なのかなと思いました。美月さんが考える良い就職活動の形でどのような物なのでしょうか?

私は本当に自分と合っている会社に入社したいと強く思っていました。 学校推薦でいい会社あればそっちに行っていたかもしれません。 学校推薦はトントン拍子で決まることが多いので、大学生のように就職活動に苦労しないでしょう。私はそこに怖さを感じています。推薦制度が悪いとは思いません。ですが、自分の入る会社をしっかり見極められず、会社のことがしっかりと分からずに入ることもあり得ると思います。 ある方から、ある意味私はデザイン系の人として正しい就職活動をしたよねと言われました。

 改めて考えてみるとインターンを経てどんなスタッフがどんなことをしているのかを肌で感じることや、会社はその学生がどういうことができて、できなくて、どういう子なのか、伸びはどうなのかとかしっかりとお互いに理解した上で、知る部分が多くて、面接以上にお互いを分かり合えました。インターンなどで学生と企業がお互いに判断した上で、就職するという形はとても良いと思います。

 高専のインターンは単位だけの為に行ってしまっているような気がして、とても良い機会をなくしてしまっているのではないでしょうか。 インターン兼アルバイトというか、その企業の一員として仕事をどんなポジションで、どんなことができるのか、挑戦してみるというのは重要だと思います。

ーーありがとうございます。やはり学生と企業が同じ土俵に立って、仕事や色んなことを経験しないと自分に合った企業って分からないのかもしれませんね。

きらきら高専女子になるために

ーー最後に高専女子に向けて一言お願いします。

 女の子は結婚すると思うから仕事に対しての思いが人それぞれ違うと思います。でもどうせ結婚するから仕事は適当でいいやというのはダメです。
実際は仕事をしている時間ってめちゃくちゃ長いと思うし、周りに流されたり、受けてみたら受かっちゃったというものではなくて、一つ一つが自分の歩んでいく道なのだからしっかりと考えるべき。
自分の考え、意識を持って就職を考えてほしい。
就職して、だるいな〜やだな〜と考えながら仕事して、挙げ句の果てにこういうことになったのは先生のせいだなんて考えてしまうのは子供っぽくてくだらないと思う。そういう風にならないためにも、流れで決めるのではなく、考えをしっかり持ち、意識を高めて就職先を決めた方がいいと思う。
もちろんそれが結婚する結果、仕事を好きになるという結果、色んな結果が待っていると思います。でもどんな結果になったとしても働く期間はある訳だから、あとで後悔するような時間の過ごし方はしてほしくない。

早く仕事が終わればな〜とか思うことがない方が絶対楽しいから。

楽しい方が絶対いいと思うから。

意識してやれれば楽しくできるから。

少し意識するだけで変わると思います。客観的な目線と、主観的な目線を意識すればいいのかもしれないですね。でも最終的にはなんでも楽しんだもん勝ちだと思いますよ。

ーーありがとうございました!

インタビュアー紹介

abe

阿部 智樹

美月さんは自分が尊敬する方です。自分が決めたことにはストイックで、何事も楽しそうにする姿は元気を与えてくれます。
とても輝いている美月さんのインタビューを多くの女子高専生に読んでほしいと思います。


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