高専プロコン!第3弾「競技部門!」
こんばんは、KOSEN’s三原です。
さて、プロコン取材記3日目です。
今年度のプロコンは僕が住んでいる北海道の旭川市で行われました。
そのため、とても多くの旭川高専の先生方および学生がスタッフとして参加し、イベントをより良いものにするべく活躍しておりました。
主役の皆さんはもちろん、そういった裏の仕事も含めてプロコンが成り立っている、ということを是非とも知っていただきたいと思っております。
ちなみに僕もUst配信スタッフとして主に競技部門の配信に携わっていました。
さて本日は、ステージの袖から見た競技部門の概要およびその模様をお伝えしたいと思います。
まず、今年度のルールを説明いたします。
テーマは「じょっぴん通信 ~ダイスきな人に伝えてくだサイ~」で、
「じょっぴん」とは北海道の言葉で「カギ」を表しております。(祖父母の世代の方々は皆さんそうおっしゃっておりました)
つまり「カギの掛かった通信を行い、サイコロでメッセージを伝える」ということが、この競技で行うこととなります。

ではここで競技例を示してみます。
競技では「通信」をおこなうため、送信者と受信者が完璧に遮断された別の空間にいることとなります(送信者がステージ、受信者が別の部屋、どちらも他チームの人と同じ部屋となります)。
まずは送信者にアルファベット大文字・アルファベット小文字・記号の計86種類から構成された問題文が配布されます。
例「KOSENs_Ha_KoUsENSei-nO-TamENo_”Media-SitE”_DESu!#$%&’()」
(「KOSEN’sは高専生のための”メディアサイト”です! 」)
(公式ルールによると最大4000文字)
この文章を別室の回答者に正確に「サイコロを用いて」送ることが競技のミッションとなります。
なお、制限時間内に最初から間違えずに連続何文字伝わったかが勝敗となります。
送信の方法は、予めステージに設置されたカメラが一定間隔でサイコロを撮影し、得られた画像が回答室へ送信される仕組みとなります。
たとえばサイコロで「K」の形を作って送信し、それを回答者が「この画像はKだ」と認識すれば、1文字目は正解となります。
しかし、送信された画像は回答室にいる全員が傍受することができるため、わかりやすい通信方法だと他チームにヒントを与えてしまいます。(なお、サイコロで文字を描く方式で決勝戦を戦い、話題を全て持って行った高専が存在するようです)
そこで必要となる技術が「暗号化」です。
チーム内で共通のルールを用いることで、他チームに読み取られずメッセージを伝えることができるようになります。
例えばサイコロ2つを使い「1の目」と「2の目」が送信されたら、「元の平文はA」のようにルールを作っておく必要があります。
その他にも、撮影環境が一定とは限らないため、間違いのない通信を行うために
「誤り検出・誤り訂正」技術、回答室に送られた画像をすぐに認識し文字に変換するソフトウエアの作成、サイコロを丁寧に並べるスキル(?)などが必要となってきます。
今の世界では、簡単にデータ通信を行うことができ、それがさも当たり前のように感じてしまいますが、
この競技の複雑さから、通信がいかに多くの技術を以って行われるかを感じていただけたかもしれません。
少々長くなってしまったので、競技レポートは明日の更新と致します。
ちなみに競技の模様は「めちゃめちゃアツかったです」。
