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PROFILE

内田 奈緒美

阿南高専電気情報工学科卒、昨年、北海道大学工学部へ編入。現在同大学のB4。主に高専生活のエピソードや編入試験についてを話して頂いた。

高専との出会いとイメージとのギャップ

ーーまず、なぜ高専に入学されたのですか??

 私はもともとパソコンをいじることが好きで、趣味としてホームページなどを製作したりしていました。高専ではプログラムなどが学べ、楽しそうだと興味を持ったので、阿南高専の制御情報工学科に入学しました。

ーーなるほど。制御情報工学科では思っていた通りにPC関連の授業が多かったのですか??

 いえ、実際に入ってみると機械系の講義が多かったり、プログラムを組んで鉄を削ったり… なんかイメージと違うなーと感じてしまいました。そこで思い切って2年生に上がる際に、電気電子工学科に転科しようと決断しました。

ーーえっ、転科されたのですか!? 転科する人って結構いるのでしょうか??

 1学年に160人くらい学生がいるのですけど、年に2・3人くらいでしょうか。他の高専はどうなっているかわからないのですが、割合としては少ないと感じます。
でも、現状に不満があるならば転科することをおすすめしますよ。だって、転科って『もっと、自分の興味のあることを学びたい、環境を変えたい!!!』と強く思ってするじゃないですか。自分の好きなことを学べる分、それだけの賭けや責任が伴うので、転科したあとも興味や好奇心を失わずに勉強に打ち込めると思います。実際に私がそうだったので。

ーーなるほど。では、なぜ電気電子工学科にされたのですか?

 うーん、単純に面白そうだと感じたので、直感的に。本当に決め手みたいなものは無いですけどね。
 直感といえば、結構私って直感で動く事が多いんですよ。もちろん後悔することもしばしばあるのですが…。それはそうと、高専や高校に入学すること自体が人生の最初の大きな決断じゃないですか。それまでは、ほとんどの場合、義務教育で住所によって決められた小学校、中学校に通う人がほとんどですから。ある意味人生を変えるかもしれない決断を15歳やそこらで行うわけですよね。それがちゃんとした判断かって言われると、多くの人は直感だと思います。パソコンをいじるのが好きという理由もありましたが、高専の入学試験を受けたのもある意味、思いつきみたいなところがあったので。だったら転科して学科を変えるのもまあノリと勢いでいいんじゃないかって。もちろん、そういう方向転換が可能な年齢ならっていう条件はあると思いますけど。

ーーなるほど。そのような中で挫折というか、そういうのはありましたか?

 入学してすぐ、制御情報工学科1年生のときに電磁気学の授業があったのですが、中学を卒業したばかりの学生にとって、ベクトルの合成、階乗の計算は辛かったですね。前期中間試験ではたった12点しか取れなかったし。いや、でもむしろよく1割『も』とれたなあと(笑) 私にはこの学校は向いてないなーとか、5年間乗り切れる気がしないなーとか。とにかく、私はやっていけるのか、ってことしか考えてなかったですね。今考えると、担当の先生はとても分かりやすく教えて下さっていたと思います。あのときは文句ばっかり言って先生ごめんなさい! 2年生で電気科に移ってからも、最初はけっこう大変でした。なんせ、クラスメートと比べて、1年間の遅れがあるわけですし・・・。
 遅れている部分は、先生に質問に行ったり、クラスメートに助けてもらったりして解決していきました。そういえば、学生実験のテストの前日に、担当の先生を捕まえて夜9時ぐらいまで質問攻めにしたことも… 先生、あのときはごめんなさい!(笑) とにかく、やる気さえあれば、勉強の遅れはなんとかなります!

コンセントにLEDを突っ込む⇛モチベーションUP!?

ーーなるほど。では、現在の内田さんの勉強のモチベーションは?

 うーん、何でしょうね。別に頑張っているという意識は無いのですが、今まで知らなかったことを知ったときに楽しいな、面白いなって思うことはありますね。
たとえば、すごくくだらない話ですけど。例えば、LEDをコンセントに突っ込むとどうなると思います??

ーーえ、焼き切れるとか…?

 もちろん、焼き切れてLEDがダメになるのですが、コンセントに供給されているのは交流なので、LEDを刺すタイミングによって、LEDが違った反応を起こすんですよ! 例えば、交流電源の波の一番大きいタイミングでは+141VくらいがLEDにかかるけど、0Vしかかからないタイミングもあったりしますよね。141Vの時ならすぐに焼き切れてしまうんですが、0Vでは一瞬光って焼き切れたり…、あ、危ないから実験しないでくださいね。

ーーそれは知りませんでした……

 ええ、面白いでしょ? あと、難しいことを理解できた時も楽しいですね。たとえば量子力では、電子は粒子でもあり波でもあり… という定義がありますよね。定義だったらはっきりせーよと(笑) 固定概念に縛られていたものを覆されるのは好きですね。なんだかんだ、授業とか実験とかめんどくさいってよく思っていましたし、転科したくせに授業もサボったり、学校辞めたいなんて思っていましたね。でも、今考えると高専に行って良かったと胸を張って言えますよ(笑)

北海道大学編入試験について

ーー編入試験について教えて下さい

 とりあえず私がしたことは、受験したい大学を絞る、見学に行く、過去問を入手する、傾向を探る、勉強する、以上ですね。

ーーなんか少なくないですか?

 うーん、でもしなければならないことってこれくらいじゃないですか?本格的な受験勉強は5年の春からしましたが、数学に関しては「高専の数学」などを、4年の夏から解いていましたね。あ、これが受験勉強で使ったルーズリーフの量ですね。やったことは、編入試験対策の数学の本をひたすら解いたり、あとは数学の先生を頼ったり。一人じゃ全然解けないですから。あとはもちろん机に向かう習慣をつけることですかね。やっぱり、そういう基本が大事なのかなって思います。

ーーTOEIC対策ってどうしました?

TOEICはこの本で勉強しましたね。
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 レビューがひどいことになってますが(笑) その理由は『はじめての』とか書いてある割にめちゃめちゃ難易度が高いからだと思いますね。
 特にCDのスピードが実際のTOEICリスニングのスピードより早くて。でもこのスピードに慣れることで、本番のリスニングが楽になりましたね。タイトルに『初めての』と書いてあるから評価されないのでしょうが、『2・3回受けたら』みたいに変えたらいいのではないですかね? 珍しいタイトルになりますが(笑)。
あとは新公式問題集でしょうかね。色々手を出して、消化不良を起こすよりは、1、2冊をとことん解くほうが良いと思います。

ーーちなみに現在のスコアは?

 830点ですね。でも、なんとか900点代を取りたいです。同級生でちらほら900点代の人がいるので、悔しいし(笑)

ーーあとはなんかいい経験になったことってあります?,/p>
北海道大学に編入して、一人暮らしをするようになったんですが、メンタルが強くなったと思います。他にも、家事などをして、良い勉強になっていると感じます。

現役高専生に向けて

ーー最後に現役高専生へひとことお願いします。

 人にはそれぞれの事情があると思います。でも、周りに多大な迷惑を書けない程度に自分のやりたいコトを突き通すのがいいと思うんですよ。高専に入った後に、やっぱり別の道に進めばよかったとか思う人もいると思います。でも、高専入ったから工学系の道に進むしか… とか思わないで、いろんな人に相談して、自分が後悔しない道を進むのがいいと思います。実際、高専を出て、アートな道に進んでる知り合いもいますし。あとは、どうにもならないと思っても何とかなることが多い気がしますね。成せばなるというやつです。あとは自分の周りの人を大事にすること。家族、友達…そういった人に支えられて自分は生きているんですから。これは本当に大事だと思います。って、結局あんまり、高専の話をしなかった気がしますね(笑)

インタビュアー紹介

abe

三原 基

内田さんとは、同じ北海道に住む高専出身者として仲良くさせていただいてます。話を伺うと、見えないところで努力してるという感じが伝わって来ました。また、転科というあまり無い体験談を聞けたのも面白かったです。これからの活躍にも期待ですね!


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